『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』
突っ込みどころ満載であるが。どこまで突っ込んで良いのやら・・・。
ネタバレ注意で・・・。
この作品は、何がしたいのだろう?
既存のコミックスを一応すべて読んでいる立場として、感想は・・・、うーん。
まずガッツの生い立ちが何一つ描かれていない。まあ、それは演出的に徐々に小出しにしていくのか?
80分と、とにかく短い。この尺で、“鷹の団編”のどの辺まで描かれているのかと思ったが、案の定ありとあらゆるところが端折られている。
うーん・・・。
無理矢理ゾッド出現までやらなくても良かったんじゃないか?
というか、“鷹の団”入団くらいまでが限界ではないのか?この尺では。
ガッツの生い立ちが全く描かれていないので・・・。あ、でもそれはコミックスでも4巻以降か?
例えば、ガッツがなぜ“孤独”なのか、とか、なぜガッツは大きな剣にこだわる(依存する)のか、とかとか。その辺りのことが観る人間には情報として全く伝わらないが・・・。これは、大丈夫か?
まあ、その辺りは描かざるを得ないので、きっと続編とかでやるんですよね・・・。
本編の尺が短すぎるので・・・、“鷹の団”のメンバー達との交流が描かれていなくて。このままでは彼らが単なる脇役になってしまう。
彼らが襲われた(?)“蝕”が、このままでは単なる殺しの場になってしまう。
ジュドーが死ぬ時になぜカッコイイと思うのか。それはやはりジュドーとの絡みがしっかり描かれているからであって。コルカスの死に様も、コルカスとの絡みがあるからシーンに深みが出るわけで・・・。
そういえば、コミックスで、初期にガッツと戦う使徒たちは、ちゃんと“蝕”の場面にも登場していて、「殺戮」に参加している。この辺りの作者の心遣いの部分もこのままでは全く伝わらないものになってしまう・・・。
なんだかCGで描かれているキャラクターの感じもかなり不自然。
それ以前にキャラクターデザインの問題なのか、作画の問題なのか、キャラクターの顔が変すぎる部分が多い!特にガッツの顔がひどい!!
うーん、どうしよう。感想を書くとか言いながら、感想らしい感想を書いていない。これでは単なる批評だ・・・。
しかしながら・・・、
褒めるべき部分が全くもって見当たらない・・・!
来月には続編の劇場版が公開されるが・・・。うーん・・・。
このディスク、
買っちゃったんだよなあ・・・。