Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

読書感想文 『禁断の魔術』 東野圭吾 著 を読んだ

いらっしゃいませ。

 

蛇口から出る水が、少しずつ生暖かくなっていく今日この頃。

 

 

彼が本を読んだらしい。感想とか書くかも知れないし書かないかも知れない。

 

 

「先日東野圭吾氏のガリレオシリーズ『禁断の魔術』を読み終えた」

 

 

ふむ。

 

 

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「ちょろっとだけ感想を書こうかなと思うのだが」

 

 

ふむ。

 

 

「いやあ、何というか少女漫画の世界ですよ」

 

 

ですか。

 

 

ガリレオ先生が物思いにふけっているシーンとか読んでいると、脳内で再生される画が背中に花を背負っている画で再生される」

 

 

なんだそりゃ。簡単にあらすじとか拾うか。ネタバレ注意ってことで。

 

 

 

帝都大学物理学准教授の湯川学は、以前に出身高校の後輩古芝伸吾より“物理サークルへの新人勧誘イベントを成功させたい”との連絡を受け、デモンストレーションを成功させるべく親身に指導した。その後見事帝都大学へ合格を果たした古芝伸吾は湯川の元へ挨拶に行く。

しかしその合格から一ヶ月、古芝伸吾の保護者であった姉の秋穂が亡くなり、伸吾は大学を去ってしまう。

十ヶ月後、フリーライターの長岡修という男が殺害され、捜査していくうちに湯川の教え子、古芝伸吾が容疑者として手配されることになる。長岡修は大物政治家、大賀仁策のスキャンダルを追っていたことが捜査で判明。また亡くなった古芝秋穂は大賀仁策付きの政治部記者であった。果たして殺人事件の犯人は本当に古芝伸吾なのか?」

 

 

・・・的な。というか、内容に触れすぎじゃ無いか?

 

 

「容疑者の古芝伸吾は最初鈴木福君が詰め襟を着ているかのような画で脳内再生されたが、大学中退後の再登場ではなぜか柳楽優弥君の感じで脳内再生されていく。あくまでも個人の感想ね」

 

 

なんだそりゃ。

 

 

 

ガリレオシリーズって、読み出すと大概脳内でフクヤマっぽいキャラクタが芝居を始めるんだけど、今回は何だかもっと細面の、細身の、ちょいロン毛の、新條まゆ先生が描くクールな男前風というか何というかそんな感じで脳内再生されて云ってしまう。あ、あくまでも個人の感想ね。読んでいてフクヤマに脳内再生される人もいれば、佐野史郎になるかもだし大泉洋ちゃんに再生されるかもだし。人それぞれね」

 

 

それぞれ、ねえ・・・。

 

 

「まあ、とにかくセリフの一つ一つに花びらが散るんだよ」

 

 

花びら、ねえ・・・。

 

 

 

「脳内では柳楽優弥君と快感フレーズみたいなガリレオ先生が花を背負いながらタカラヅカばりの芝居を始めだして」

 

 

 

・・・で読んでみてどうだったのかね。

 

 

 

「いやあ、読みやすい。夏の盛りにおろし生姜の利いたそうめんをすすり上げるくらいするする行けます」

 

 

ほう。

 

 

 

「面白いですよ、エンタメとして。ページ数も少ないし、凄く読み込ませる何かがあるわけでも無いのでまああれですが。シリーズを読んでいる方はこれも読んでみてはいかがかなと」

 

 

ふむ。

 

 

「ただ、『容疑者Xの献身』のような腰の入ったパンチでは無いので、“あー、今日はなんかおかず食べるのイヤになるくらい暑いなあ・・・。夜はそうめん二束くらい茹でるか。冷凍庫に氷り有るし・・・。生姜はチューブのやつで良いか。・・・あ、でもちょっと贅沢してスーパーで茗荷も買って帰ろう”的な気分で読んでみていただければ」

 

 

・・・的な気分ねえ・・・。

 

 

「あ、『容疑者Xの献身』は、映画版では無くぜひ小説で読んでみることをお薦めします」

 

 

相変わらずとりとめが無く意味の分からない読書感想文であるな。そもそも感想が書かれていない。

 

 

ともかく今回はこの辺りで終わる。サボらず更新せよ、小人よ。