Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

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CDレビュー 『Waiting for the punchline』 EXTREME (4th)

 いらっしゃいませ。


 海外のブランドのミネラルウオーター、人気ですよね。オシャレなのも出回ってますし。

でも、『地産地消』という観点で考えると、国内産のものの方が良いのかなとか思ってみたりするのですが・・・。


まあ、うちは『ヨドガワ・ブレンド』なので、地域で消費されていますがね。




 彼の自宅の魔窟と化したCDライブラリーの中から、比較的皆様にも受け入れてもらえやすそうなものを紹介しようということで、このCDレビューは始まったわけだが・・・。

4回目にしてこのセレクトか・・・!



『Waiting for the punchline』 by EXTREME

540 305-2 1995

produced by Nuno Bettenecourt





「エクストリームの4枚目のアルバム、『ウエイティング・フォー・ザ・パンチライン』」




・・・これが一般の皆様にご理解をいただけるセレクトかね?





「バンド自体はビルボード1位に輝くシングルを送り出したこともあるので、そこそこ知名度はあるかと・・」




なら、なぜそのシングル『More than words』が収録されている2枚目の『ポルノグラフィティ』をレビューせぬのだ。この4枚目は恐らくエクストリームのアルバムの中ではかなり異色の部類に入ると思うが。というかマイナーというか。





「・・・うーん、売れてなかったろうね・・・。」





では、今回のこのCDのセレクトの意味は?





「・・意味というより・・、知人のギタリストまっつんさんのブログに書き込みをしたら、返信のコメントの中にヌーノ・ベッテンコートが好きってコメントがあって。で、ああ、エクストリーム復活してたなあとか思って。で、個人的にエクストリームで一番聞き込んでいたアルバムがなぜかこのマイナーな4枚目だったんだよね・・・」





ふむ・・。決してポップなアルバムというわけではないな・・・。





「独特な緊張感がアルバム全体に漂ってるよね・・・。このアルバムを最後に彼らはいったん解散してしまう・・・」




む。




「2008年に再結成してアルバム出すんだけどね。結局ドラマーはオリジナルメンバーじゃないみたいですね・・・」





ほう・・・。





「詳しい経緯なんかは分からないんだが、この4枚目のアルバムを作ってる最中にドラマーのポール・ギアリが脱退して、途中からマイク・マンジーニというドラマーをメンバーに迎えてアルバムを完成させるが、アルバムリリース直後にもかかわらずプロデューサーであり花形ギタリストであったヌーノ・ベッテンコートが脱退、オリジナルメンバー二人だけでは立ち行かずバンドは空中分解。ボーカルのゲイリー・シェロンは「ヴァンヘイレン」に移籍、バンドは自然消滅的になくなってしまった・・・」






補足情報や訂正があればコメントにてご指摘下さい。







「この崩れてしまう直前の感じなんだろうか、1曲目の『THERE IS NO GOD』のイントロのギターが鳴り始めた瞬間から、独特の緊迫感とうねるリズムに押される感じ。ゆったりとうねるリズムは緊張感を持ちつつも心地よい」





ミックスの仕方も古めかしい感じがして独特だな。





「ファーストシングルカットの『HIP TODAY』はまあ別として・・・。」




1曲目の『THERE IS NO GOD』のイントロではヌーノのギターはセンターあたりで鳴っている。しかしイントロ終わりでボーカルが入ってくると、ギターは完全に左側に、ボーカルは完全に右側によってしまう。




「ヘッドホンなんかで聴いた感覚としては、まるでギターとボーカルがそれぞれ舞台の両端に立って、お互いにそっぽを向いて演奏しているような・・・」




その後、ボーカルはサビまでセンターによってくることはないし、ギターもソロまでセンターによってくることはない・・・。






「恐らくバンドが解散したという事実を知っているから脳みその中でそんな感じがイメージされてしまうんだろうな・・・」





実際にはヌーノとゲイリーが仲が悪いとかどうかまでは知るよしもないが、この二人が近年同じ舞台を務めてバンドを復活させたことから、仲が悪いと言うことはないと思う。





「しかし、この緊張感がたまらなくカッコイイ。アルバム全体を通して独特の緊張感に包まれたままラストまで流れて行く」





一般の方に受け入れて頂けるように良さげな点を他にも上げていきたまえ。





「まず、ギターのヌーノ・ベッテンコートはやはり上手い!個人的には『THERE IS NO GOD』と『HIP TODAY』のギターソロはかなりイケテると思います」




ほう。





「他にもエレアコでインストはこう弾くんだぜ、という教科書的なインスト曲『MIDNIGHT EXPRESS』もめちゃくちゃカッコイイ。上手いです」





他には?





「チャイナシンバルをライドの代わりにして叩きまくるのもカッコイイ。個人的にチャイナとかスプラッシュとかっていうエフェクト系シンバルが大好きなので。あと、ボーカルのゲイリー・シェロン、「ヴァン・ヘイレン」に呼ばれるだけあって(?)、唄、なかなか上手いです」





なるほど。




「因みにギターのヌーノ・ベッテンコートの「NUNO」名義のソロアルバム『スキゾフォニック』も当時買っていたんですけど、ヌーノがやたらと唄が上手くてびっくりした記憶があります。」





ほほう。




「ついでに、ゲイリー・シェロンの参加した「ヴァンヘイレン」のアルバムも買ってみたけど、そちらは特に特筆するべき内容はありません・・・。」





で、結局このアルバムは一般の方に受け入れてもらえそうかね?





「・・・うーん、あんまり・・」





まあ、もしネタが尽きたのでないなら、もっと一般の皆様にお勧め出来るCDを探すようにせよ!