占われる未来
いらっしゃいませ。
グラスについた水滴が夏を思わせます。
氷、追加しますか?
過日(多分先週の話だ)、彼は、『週刊ファミ通』の占いのページを読んでいたらしい。
で?
「当たると評判の『ファミ通』の占いですが、」
・・・・ほほう?
「当たりますよ、『ファミ通』。その昔、某女性ファッション誌の占いが当たるとかつて婦女子の間で評判でしたが、比較になりませんな!」
そんなにか!
「さすがは日本占術協会副会長の福田有宵先生、キております!」
ほう。
「まあ、話がちょっとそれてしまいますが、以前その『ファミ通』の占いで、【四月生まれの人は骨折などに注意】と書かれておった時があって」
キミは四月生まれであったな。
「まさにその週にバイクで転倒して鎖骨を骨折した!」
おお!
しかし偶然ではないのか?
「別なときにまた【事故や骨折に注意】と書かれていて」
まさか。
「見事にその週に現場で肋骨を骨折した!」
なんと・・・。
「二度も骨折を的中させられると、『ファミ通』を見るときにまず占いのページから読もう、と思うというもの!」
ふーむ・・・。それでもマユツバ・・・。
「まあ、とにかく、その『ファミ通』の占いで、【四月生まれの人は、二つのノルマを同時に抱えると失敗する】と書かれていて」
ほう。
「今、まさに二つのノルマを抱えていて悩み悩んだあげく逃避行動に出ようとせん状態!」
おお。
「・・・えー、芝居の主宰様、および関係者様、また、アクションイベントの主宰様、および関係者様、占いによると幕が上がらない雰囲気です・・・。ご愁傷様です・・」
・・・他人事ではなくて、キミの話ではないか!
「・・いやあ、占いに載ってしまったので・・・、未来は確定的です。生きていてすいません・・。絶筆、グッド・バイ・・」
・・・そんな、福田先生の占いをどこかのデスブログみたいに言っちゃあいかん。
「でも、なんだか明るい未来が約束されていないような・・・。FF的に表現すると【10カウント後の死が約束された!】的な・・・」
うーむ、例によって後ろ向きであるな。
まあ、占いなんで。注意せよという意味だなきっと。上手くすれば回避できる未来なんだよきっと・・・。
「・・・・のび太がぐうたらのままで、ドラえもんが誕生しない未来だってあるんだ、きっと・・・」
『僕の彼女はサイボーグ』を劇場まで行って観たキミなんだから。
「・・・ちなみにその映画を見に行った理由は、別に『未来は変えられる』的タイムパラドックスのテーマを観に行ったわけではなく、綾瀬はるかの素敵具合を観に行っただけなので」
そのちなみ話はいらないと思うが・・。
とにかく、少しでも作業を進めれば状況は好転するのでは?
「・・甘すぎる。『ファミ通』占いを甘く見すぎだな。占われてしまったものは仕方がないのだ・・・」
え?
「皆さんも一度『ファミ通』の占いページを見て、どの程度的中か確認してみると良い・・」
・・・そうなのか?
・・まずい。このままでは『維新の嵐』ばりに逆に説得されてしまいそうなので、今回はこのあたりで終わる。