Cafe Ligia-exotica / 純喫茶 船虫

よしなしごとを。読書とか映画とか観劇と港の街の話しとか

街猫

 いらっしゃいませ。


 ・・・いや、杯に入れて飲むのはどうかと・・・。





 彼は、深夜帰宅中に、なぜだかじっと動かない野良猫に遭遇したらしい。





「個人的にこうした街猫とはコミュニケーションをとりたい人なので、声をかけてみることにしたんだ」





声を、ねえ・・・。





「出来るだけ猫がダッシュで逃げ出さないような距離を保ちつつ、じりじりと距離をつめる・・・」





・・・ふむ。





「この距離感が大事なんだけどね・・。野良猫に話しかけている様を他の通行人の方に見られてしまい、こちらが我に返ってしまった。恥ずかしい・・・」






というか、夜中に道端にしゃがみ込んでるオッサンがいますと通報されかねない状況のような気がするな。






「あまり長居は出来ないと思い、写真だけでもと思って携帯を構えてみた」





ほう。






「せっかく築いた微妙な距離感は崩れ、とたんに猫様は警戒モード。逃げて良いんだかどうなんだか分からないという挙動不審な表情に」





挙動不審て・・・。





「これがその写真」


“来るのか?来ないのか?逃げるべきか?逃げないべきか?しかしながらこいつは敵っぽいので、この場は退散したい気持ちが強いのにゃ・・”





「みたいなことを言っているかも知れない写真」





勝手なことを書いているな。





「個人的にはもっと粘って猫様と仲良しになりたかったのだが、やたらと人が通るので、本当に通報されかねないと思い、ここらで断念」





賢明だな。





「ついてきてくれるかと思って、ちょっと呼びかけてみた」





ほう。







「ネコ島上等兵、一緒に日本に帰ろう!!!」





ガン無視されると・・・。






「いやあ、この猫様は『ビルマの竪琴』を観ていなかったようですなあ・・・」





うーん、『ビルマの竪琴』観ましたという猫のほうが少数派じゃないかと思うが・・・。

まあ、たまにはこんな記事もいいか?

・・いや、良くない。というか、なんだこりゃ!


もっとがんばってしっかりした内容の記事を書くのだぞ!

今回はこの辺りで終わる。